ロボット支援下心臓手術

獨協医科大学病院心臓・血管外科教室は2023年1月より栃木県で初めてのロボット心臓手術実施施設となりました。ロボット心臓手術が施行可能な施設は全国でまだそれほどなく多くなく、施設は大都市部に集中し、当県内では唯一の施設です。当院でロボット心臓手術ができることで栃木県内でも、大都市部と同様の医療を提供できるようになりました。

  • [ 1 ] 当院で使用しているダヴィンチ(Da Vinci)手術支援ロボットの特徴として、3Dカメラを搭載しており、その視野は非常に鮮明で術者は手術部位をまるで目の前に持ってきたように見ることができます。合計4本ロボットアームがあり、1本はカメラで、残り3本のアームは心臓内で360°回る関節を有し、手振れもなく、人間の手では不可能な動きができることで、狭い空間で思い通りの操作ができることで、より精度の高い手術が可能になります。
  • [ 2 ] 小さいポートと呼ばれる器具でロボットアームを入れる孔を3か所開けることによりメインの創部を小さくし、MICS手術にも増して、術後の疼痛軽減にも寄与でき、早期の社会復帰が可能です。
  • [ 3 ] 僧帽弁閉鎖不全症が良い適応となり、当院では、ロボット支援下での僧帽弁形成術を主に行っております。
COSOLE SURGEON
メインの執刀医です。
PATIENT site SURGEON
患者さんの側で執刀医の助手をします。
COSOLE SURGEONの視野
実際は3Dで奥行きも感じられます。